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毎日のつれづれを綴った日記。
2006年06月08日 (木) | 編集 |
朝のワイドショーでの特集。

小学2年の時、掛け算で挫折。中学の時の通信簿が技術と音楽のみ「2」でその他「1」。
その少年が現在37歳で、高校の数学教師をしているという。



小学生の頃から、体が小さい事もあって、いつもいじめの対象だったそうだ。

でもこの少年、とても前向きなのだ。

強くなったらいじめられないだろうと、少林寺拳法を始めるが、すぐに強くなる訳はなく・・・結局、中学卒業まで、いじめられっ子のままだったそうだ。

中学卒業の進路を決める時、周りからは、受かる高校は無いと言われて・・・それで、通信簿の「2」だった技術の方向に進む事を決める。大工の道に進むが、修行が厳しくて、断念。その間に、理解者だった母親・続いて父親も無くし。天涯孤独の身に。

ここで、人生諦めたり、世の中を恨んだり、道を外れてしまいそうだが・・・。彼は、もう1つの「2」だった音楽の道に進もうと考える。  「2」・・・で。

彼のこの安直さが、その後の人生を決めるのだから、人生って分からないものである。

アルバイトして、ギターを買い、バンドを組んで、曲を作ったりしていた頃、同じバンド仲間から、建築の仕事に誘われる。断念はしたが、もともと物を作るのは好きな方だったから、その会社に就職して、音楽は趣味でやる事にする。

就職して生活していけるようになった頃、再び少林寺拳法を始めるのだが、そこで、大学の英文科を出た、とても綺麗な女性と知り合う。この人生のパートナーになる彼女との出会いが、彼の人生を変える事になる。

その頃、会社の上司から建築関係の資格試験を受けてみるように薦められるが、試験の中に分数の計算があって、解き方が分からない。
仕方なく奥さん(当時は彼女)に分数の計算の仕方を尋ねる。計算の仕方を教えているうちに、彼女は始めて、自分の付き合っていた相手が、掛け算もできないと知るのだ。「別れようかと思った」らしいが、結局別れる事なく、彼を支え続ける。

その彼女が、ある日彼の家に遊びに来た時、一本のレンタルビデオを持って来る。
彼はそれを観て90分間釘付けになってしまったという。そのビデオとは、『アインシュタイン』のビデオだったそうだ。相対性理論講義のビデオだったのだろうか?

とにかく、彼はそのビデオを見て、全く意味は理解できなかったが、物理について知りたいと思ったという。

そこで、小学3年のドリルから勉強を始めて、24歳で、高校の定時制に進み、物理を勉強できる大学(名古屋大学)に進学する事を決める。

流石に彼女も、仕事をしながらの試験勉強なんて無理だと言ったらしいが、彼は、猛勉強で意志を貫く。27歳で、念願の名古屋大学に入学。大学・大学院と物理を学び、高校の数学教師となる。彼を支え続けた彼女とは、学生時代に結婚。2児の父親だそうだ。

一念岩をも通す・・とは、言うけど、人間の可能性って凄いと改めて感じた。
それにしても、いじめられない為に始めた少林寺拳法で人生の伴侶を見つけるし、通信簿で「2」だった道に進んで、結局「1」だった数学を教える人生を歩んでいるなんて、本当に「人生すてたものじゃない」。

ただ、彼の、いじめられっ子だったり、技術・音楽以外オール1という状態でも、いつも前向きに、その時々で、自分の出来る事をやってきたという事が、彼の人生にプラスに働いたのではないだろうか?

それに、やりたい事が決まってからの、彼の努力と集中力は、半端なものじゃなかったと思う。だからこそ、彼女も彼を支え続けたのだろう。でも、彼女・・・何でアインシュタインのビデオだったのだろう?聞いてみたい。私もレンタルして観てみようかな?

余談だが、宮本先生・・・歌舞伎役者の中村七之介に似て、ちょっぴり、私好みだった。「生徒達が、宮本に会えて良かったと思ってくれるのが夢」だと言う宮本先生、これからも頑張って下さい。