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毎日のつれづれを綴った日記。
2005年07月19日 (火) | 編集 |
(山口)祐一郎さん出演の今年2つ目のミュージカル。
今回は、いつも一緒に鑑賞している友人が都合がつかなくて、急遽、専務のお孫さん(中学生)に付き合ってもらう。

モーツアルトと言えば、映画や松本幸四郎の舞台”アマデウス”が知られている。ウィーンの宮廷音楽家サリエリの目から見たモーツアルトが描かれていて、主人公は、サリエリである。

けれど、ミュージカル「モーツアルト!」は、5歳で”奇跡の子”と呼ばれた”モーツアルト”の生涯を描いたもので、主人公は”モーツアルト”なのである。

”ヴォルフガング・モーツアルト(井上芳雄)”が、ザルツブルクの宮廷楽士だった父親・レオポルト(市村正親)の、息子への期待と干渉からの、また、ザルツブルクの領主”コロレド大司教(山口祐一郎)”の支配と束縛からの自由を求めて対立し、葛藤する姿が描かれている。日本では、2002年に井上芳雄と中川晃教とのダブルキャストで上演され、今回が再演なのである。

初演の時は、中川晃教の”ヴォルフガング”で、今回は井上芳雄で観た。中川晃教も上手かったが、井上芳雄の”ヴォルフガング”は、また格別である。

声の巾と発声の素晴らしさの上に、観客を惹きつけるオーラみたいなものがある。2002年のミュージカル「エリザベート」のルドルフ皇太子役でデビューし絶賛され、その後も王子役が多かった事もあって、ミュージカル界のプリンスと呼ばれている。人気・実力共に若手のミュージカル俳優?1だろう。今秋、4年振りに「エリザベート」のルドルフ役を一週間だけやるのだが、流石に、チケット取れなかった(涙)。

主演の井上芳雄も良かったけれど、脇を固める市村正親と祐一郎さんが凄い!!

息子の才能に期待して裏切られ、嘆き悲しみながら、なお、息子を心配する父親を演じる市村正親は、さすがとしか言いようが無い。
第2幕で、”ヴォルフガング”にレクイエムの作曲を依頼する仮面の男として登場し、一言で、周りを圧倒する。・・・2002年にレナポルトを演じて以来、年相応の役が多くなったと言う市村正親。そういえば、婚約か結婚で話題になっていた篠原涼子とは、2001年に「ハムレット」での共演が縁。50歳過ぎてハムレット役やれるなんて・・・。

祐一郎さんのコロレド大司教・・・これもはまり役だ。
”ヴォルフガング”の才能を認め、支配しようとして、対立していく大司教。傲慢で、権力で周りを支配する大司教は、体が大きく、圧倒的な声量を持つ祐一郎さんならでは・・・なのだ。
フィナーレ、全員で”影を逃れて”を歌うのだけれど、皆、全身で歌い上げているのが分かるほど、体と顔に力が入っているのだが、祐一郎さんだけ、サラッと歌っているように見える。体もそれほど動いていないし、表情も普通。なのに、声は一番と言っても良いほど客席まで通っている。「レ・ミゼラブル」のジャン・バルジャン役の時の優しい、透き通るような声とは違い、力強く、堂々とした歌いっぷりは、さすが・・・。

この3人に、優しく美しいナンネール(高橋由美子”ヴォルフガング”の姉)と悪妻ではあるけれど、”ヴォルフガング”への想いが伝わってくる妻・コンスタンツェ(西田ひかる)、そして、”ヴォルフガング”の才能を認め芸術家としての独り立ちを促す男爵夫人(元宝塚の久世星佳)の3人が華を添えて、初演より、さらに素晴らしいミュージカルになっている。

付き合ってくれたYちゃんも、「とても楽しかった!!」と言ってくれて、良かった~。ありがとう。

でも、この3人(祐一郎さん・市村正親・井上芳雄)の共演のミュージカルは
・・・これから、益々チケット取りにくくなるんだろうな。